はじめての不動産購入|7つのステップと後悔しないための完全ガイド

はじめてのマイホーム購入。
それは人生のなかでも大きな決断のひとつです。
「家を買いたい」という思いがあっても、実際に動き出そうとすると

・何から始めればいいのか?
・住宅ローンはどうやって選べばいいのか?
・本当に今買って大丈夫なのか?

と、不安や疑問が次々に湧いてくる方が多いのではないでしょうか。

実は、不動産購入では「正しい流れを知っておくこと」がとても重要です。
流れを把握していれば、今どの段階で何をすべきかが明確になり、焦らず・後悔せず・無駄なく購入を進めることができます。

この記事では、不動産購入の流れを7つのステップに分けて、購入の準備段階から契約・引渡し・入居後の注意点まで、順を追って丁寧に解説します。

ぜひこの記事を最後まで読んで、今後のマイホーム購入にお役立てください。

この記事の内容

STEP1:資金計画を立てる


「いくら借りられるか」よりも「いくら返せるか」が大事
不動産購入でまず最初にやるべきことは、物件探しではなく「資金計画の立案」です。
「〇〇エリアで、3LDKのマンションが欲しいな」と希望条件を思い描いても、それが現実的かどうかを判断するには、ご自身の予算感を明確にしておく必要があります。
資金計画では、以下のような点を整理しておきましょう。

✅ 資金計画で確認する3つのポイント

  • 自己資金(頭金)としていくら用意できるか
     →生活資金を除いた「すぐに使えるお金」であることが大切です。
  • 住宅ローンでいくら借りられるか(借入可能額)
     →年収や他のローン残高によって大きく異なります。
  • 月々いくらまでなら無理なく返せるか(返済可能額)
     →毎月の家計の中で、安心して返済できる範囲を把握しましょう。

💡 よくある失敗パターン

例えば、ローンの返済額だけを見て「月10万円の支払いなら大丈夫」と思っても、
管理費・修繕積立金・固定資産税などの「持ち家特有の維持費」を考慮していないケースがよくあります。
結果として、「思ったより支出が多い…」と後悔される方も少なくありません。

✅ ポイント

家を買った後も、旅行や教育資金、老後資金などの備えは必要です。
無理のない範囲で購入計画を立てることが、後悔しないマイホーム購入への第一歩です。

STEP2:住宅ローンの事前審査


希望の物件が見つかる前に「事前審査」を済ませておく
住宅ローンの審査には、事前審査(仮審査)と本審査の2段階があります。
このうち、購入を検討し始めた段階で行うのが「事前審査」です。

事前審査では、金融機関があなたの年収・勤務先・借入状況などをもとに、「いくらまでなら貸せるか」を仮決定してくれます。

✅ 事前審査を早めに行うメリット

  • 購入できる物件価格の目安が明確になる
  • 人気物件の購入申込が可能になる(審査なしだと受付できないことも)
  • 「買う気がある」ことを売主に示せ、価格交渉でも有利になる

🔍 審査に必要な主な書類

  • 本人確認書類(免許証など)
  • 源泉徴収票や所得証明書
  • 健康保険証(勤務先確認用)
  • 勤務先の在籍証明(必要に応じて)

✅ ポイント

事前審査は「複数の銀行に出す」ことも可能です。
条件を比較し、最も金利や保証内容が良い金融機関を選べるよう、不動産会社に相談して進めるのがおすすめです。

STEP3:物件探し・内見


情報収集は「ネット+現地」がおすすめ
資金計画と事前審査が済んだら、いよいよ物件探しのスタートです。
スーモ・アットホーム・ホームズなどのポータルサイトで条件を入力し、候補を絞っていきます。
その後、気になる物件があれば積極的に「内見(現地見学)」をしましょう。

✅ 内見時のチェックポイント

  • 駅までの距離だけでなく「実際の所要時間」「坂道や高低差」も確認
  • 昼と夜、平日と休日での周辺環境の違い
  • スーパー、病院、学校、公園などの生活施設の位置と距離
  • ゴミ出しや町内会ルールなど、暮らしやすさの判断材料

💬 現地でよく聞かれること

「実際に住んでいる方の年齢層は?」「管理会社の対応はどうか?」「隣室の生活音は?」
→現地でしかわからないリアルな情報を、内見時に確認しておきましょう。

✅ ポイント

「ピンとくる物件に出会えたら、すぐに動ける準備」が重要です。
人気物件ほど内見後すぐに申し込みが入りやすいため、【STEP1・STEP2】を早めに済ませておきましょう。

STEP4:購入申込・価格交渉


気に入った物件が見つかったら、まずは「購入申込書」を提出
「この物件に住みたい!」と思える物件に出会えたら、いよいよ購入申込(=買付け)を行います。
ここでは、「購入申込書」という書類に、購入希望価格や希望条件(引渡し時期など)を記入し、売主に提出します。

✅ 購入申込の目的とは?

  • 売主側に「この人が購入を希望している」と伝える意思表示
  • 価格交渉や条件交渉の起点になる
  • 他の購入希望者より先に意思を示すことで、交渉を有利に進められる可能性もあります

💡 よくある質問

「申込書を書いたらキャンセルできないの?」
→原則として契約前であればキャンセル可能です(ただし、印象が悪くなるため慎重に)。

✅ ポイント

購入申込後に売主と交渉を進め、合意に至れば、次は「契約」へ進みます。
物件の人気度によっては、早い者勝ちになるケースもあるため、条件が整っていること(事前審査済・資金計画が明確)は大きな武器になります。

STEP5:売買契約の締結


契約では「重要事項説明」がセットで行われます
購入申込が受理され、条件面でも合意ができたら、いよいよ売買契約へと進みます。
契約当日は、不動産会社の宅地建物取引士から「重要事項説明(重説)」を受けた後、契約書に署名・押印、そして手付金の支払いを行います。

✅ 契約時に確認する主な内容

  • 物件の法的な権利関係(登記簿、抵当権の有無など)
  • 接道状況や都市計画法に関する制限
  • 建物や土地に瑕疵(欠陥)の有無
  • 契約解除に関する条項(ローン特約など)

📌 契約時に必要なもの

  • 認印(実印が求められる場合も)
  • 手付金(物件価格の5〜10%が一般的)
  • 身分証明書(免許証やマイナンバーカード)
  • 住宅ローン申込関連の書類

✅ ポイント

契約を締結すると、法的に「購入義務」が発生します。
疑問点があれば必ず契約前に解消し、不明なまま署名しないようにしましょう。

STEP6:住宅ローン本審査・金銭消費貸借契約


本審査は「物件+本人」の両方をチェック
事前審査を通過していても、売買契約後には「本審査」が行われます。
これは、契約した物件の担保評価を含め、より詳細な確認がなされるものです。

✅ 審査でチェックされる主な項目

  • 物件の担保価値(金融機関が「担保に取れる」と判断できるか)
  • 健康状態(団信:団体信用生命保険の加入が前提)
  • 勤務先への在籍確認や収入証明
  • 他の借入や信用情報(カードローン・リボ払いなど)

💡 落ちるケースもある?

あります。とくに以下のような場合は要注意:

  • 転職直後で勤続年数が短い
  • 健康診断で団信加入に支障が出た
  • 他の借金(カーローンやカードローン)残高が多い

✅ ポイント

金融機関によって審査基準は異なるため、複数の金融機関で同時進行することも可能です。
不動産会社に相談しながら、通りやすく・有利な条件のローンを探しましょう。

STEP7:決済・引渡し・入居


所有権移転と同時に「新しい暮らし」がスタート
本審査を通過し、住宅ローン契約を結んだら、いよいよ物件の「決済」と「引渡し」を行います。
このタイミングで、所有権があなたに移転し、鍵が手渡されることで正式に「自宅」となります。

✅ 決済〜引渡しの流れ(例)

  1. 金融機関で融資実行(ローンの振込)
  2. 売主へ残代金を支払い
  3. 司法書士が登記申請(所有権移転)
  4. 鍵の引渡し(現地 or 書面での受け渡し)
  5. 設備の確認(動作チェック)や引越し

🛠 入居前にしておくべきこと

  • 水道・ガス・電気の名義変更
  • インターネット回線の契約
  • 必要に応じたリフォームやクリーニング

✅ ポイント

引渡し後の不具合対応やアフターサービスについても、契約内容に記載があります。
「設備の保証はいつまで?」「引渡し後に不具合が見つかったらどうする?」なども事前に確認しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)


Q. 内見は何件くらい見てから決めるのが普通ですか?

A. 平均で3〜5件、こだわりが強い方は10件以上見るケースもあります。
ただし、理想の条件に出会ったら「1件目で決める」方も多くいます。

Q. 頭金はどれくらい必要?

A. 一般的には物件価格の10〜20%が理想ですが、最近は「フルローン(頭金ゼロ)」でも購入できるケースも増えています。ただし、毎月の返済額や将来の金利上昇リスクには注意が必要です。

Q. 購入後の税金は?

A. 固定資産税・都市計画税が毎年かかります。購入時には不動産取得税も発生します(軽減措置あり)。
不動産会社または税理士と事前に確認しておきましょう。

まとめ


マイホームの購入は、人生において大きな節目のひとつです。
しかし、正しいステップで進めれば、過度に不安になる必要はありません。

  • まずは資金計画とローンの準備
  • 次に、物件を内見して比較・検討
  • 購入申込〜契約〜引渡しと段階的に進める

この一連の流れをしっかり把握しておくことで、落ち着いて進めることができます。

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この記事を書いた人

不動産業務歴(2010年~)
趣味:キャンプ・ドライブ・将棋
出身地:東京都調布市
不動産売買仲介・賃貸仲介・賃貸管理

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